経営情報
事業別収益モデル
当社の主たる事業の収益構造を下記にて解説します。
アイサンテクノロジーの事業概要
当社は、創業以来培ってきた高精度な測量・地理空間情報技術を核として、社会インフラの発展に貢献する2つの事業を展開しています。安定した収益基盤である「公共セグメント」と、未来の成長を牽引する「モビリティ・DXセグメント」。この2つの柱で、社会課題の解決と持続的な成長を目指します。
セグメント別の主な製品・サービス
| 収益区分 | 公共セグメント主要市場:測量・不動産市場 | モビリティ・DXセグメント主要市場:自動車関連、MaaS関連市場 |
|---|---|---|
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自社ソフトウェア 販売及び 関連サービス |
測量土木関連ソフトウェア(「Wingneo INFINITY」「LasPort」 等) 三次元点群処理ソフトウェア(「WingEarth」 「ANIST」等) 及び関連保守サービス 等 |
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計測機器販売及び 関連サービス |
測量計測機器販売 及び関連保守サービス 等 |
MMS計測機器及び関連製品・サービス 自動運転車両に係るハードウェア販売 等 |
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各種請負業務及び 関連サービス |
土地・河川・海洋に関する 各種測量業務 三次元計測・解析業務の請負 等 |
三次元計測・解析業務 高精度三次元地図データベース構築業務 自動運転車両・システム構築 自動運転の実証実験請負 等 |
| その他 | その他関連ハードウェア・サービス | |
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※「その他」のセグメント区分は報告セグメントに含まれず、不動産賃貸業を営んでおります。
各製品・サービス単位でのビジネススキームと収益モデル
当社は事業特性に応じて複数の収益モデルを戦略的に組み合わせ、成長を牽引する「フロー型ビジネスモデル」と、経営の安定を支える「ストック型ビジネスモデル」の両立を実現しています。
製品・サービスの特性に応じた最適なビジネスモデルを採用することで、市場環境の変化に柔軟に対応しながら、持続的な企業価値の向上を目指しています。
収益形態による分類:フロー型とストック型
フロー型ビジネスモデル(売切り型ビジネスモデル)
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収益形態
製品・商品やサービスを販売して売上や収益が上がるのが一度限りであるビジネスモデル。その都度契約を締結する。
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メリット
・すぐに収益を計上可能 ・市場環境により大きな売上計上が可能
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製品・サービス例
・自社ソフトウェア(WingneoINFINITY、WingEarth、ANIST) ・測量計測機器・MMS計測機器 ・高精度三次元地図 ・自動運転実証実験 ・その他各種請負業務
ストック型ビジネスモデル(サブスク型ビジネスモデル)
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収益形態
一定期間の契約を更新することで継続的に収益が入るビジネスモデルです。積み上げを前提としている収益継続型モデルと言えます。商品やサービスを継続的に利用してもらうことで成立する。
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メリット
・安定的な収益を見込むことが可能
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製品・サービス例
・ATM‘Sサービス ・MMS保守契約 ・自動運転バスレンタル ・測量機器のサポートパック
開発・提供形態による分類:パッケージ型と請負型
パッケージ型モデル
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収益形態
汎用的な機能を備えたソフトウェアで不特定多数のユーザーに同一機能を提供する。
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メリット
・損益分岐点を越える売上計上時に大きな収益をもたらす ・サポートも少数で対応可能
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製品・サービス例
・自社ソフトウェア(WingneoINFINITY、WingEarth、ANIST)
請負型モデル
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収益形態
個々の商談ごとに仕様を定め、開発、生産、業務対応を行い、成果品を納品する、もしくは役務を提供する。
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メリット
・受注をもって開発、生産を行うため減損リスクが小さい
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製品・サービス例
・高精度三次元地図 ・自動運転実証実験 ・公共測量業務 ・その他各種請負業務
公共セグメントのビジネススキームと収益モデル
ビジネススキーム
主として社内の開発部門、サポート部門で製品開発、サービス提供を行っています。 販売は、販売店を通じてお客様へ届ける方法と直接お客様への販売を行うビジネスモデルとなります。測量機やパソコンなどはサプライヤー、メーカーから仕入を行い販売しております。
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主要カテゴリ別 収益モデル図
自社開発ソフトウェア
当社では、主に自社で開発した測量土木関連ソフトウェア、三次元点群処理ソフトウェアを販売しています。
売上原価の主は開発部門の人件費と経費で構成されており、売上高と原価の差が売上総利益となります。
その収益は、販売時に一括計上を行うことが大半で、一部販売形態によっては期間収益とする製品もあります。
WingneoINFINITY
WingEarth
ANIST
GrandBase
LasPort
サポートサービス
自社製品の導入後にエンドユーザー向けのサポートサービスを提供しています。
これらのサポートには、最新バージョンの提供権や電話対応など、複数の役務を組み合わせたサービスが含まれており、主に年間契約として提供されています。
売上原価は、主としてサポート部門、開発部門の人件費と経費によって構成されています。
その収益は、各役務の提供タイミングに応じて個別に計上しており、一括で収益認識するものと、期間に応じて計上するものがあります。
ATM’Sサービス
お問い合わせサービス
最新版の提供
専用Webサイト
ネットワーク認証
仕入商品
測量計測機器や各種関連ハードウェア等を仕入先から調達し、販売を行っています。
売上原価は仕入原価となります。
その収益は、販売時に一括計上しています。
各種計測機器
各種端末
測量機器に係る関連サービス
測量計測機器の点検・修理・メンテナンスなどを行うサービスを提供しています。
原価は、修理部品の仕入れコストおよび作業を行う人件費で構成されています。
サービスは、お客様が保有する機器に対して、販売店経由またはエンドユーザーへの直接対応の形で提供しており、
収益はサービス提供時点で一括して計上しています。
モビリティ・DXセグメントのビジネススキームと収益モデル
ビジネススキーム
主として社内の開発部門、技術部門、グループ会社のスリードを中心に請負、生産、開発を行っていますが一部は各方面のビジネスパートナーと連携しております。
販売は、請負業務、開発業務はグループ会社の各方面のビジネスパートナーを通じて請負、成果品をお客様へ届ける方法と直接お客様から請負、成果品を納品するビジネスモデルとなります。なお、自動運転の社会実装に係る請負業務は、グループ会社のA-Drive経由での取引が主となります。
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主要カテゴリ別 収益モデル図
各種開発・請負業務
取引先からの受注に基づき、各種業務及び開発を請負、成果品を納品します。
売上原価は、社内の開発、技術部門の人件費と経費が主です。同時に一部自社で対応しきれない業務については、外部企業への外注委託を行う際のコスト及び、各種商材の仕入コストも売上原価に含まれます。
その収益は、成果品の納品時に計上するのが基本ですが、一定の条件を満たす場合には、原価進捗法による工事進行基準で収益計上を行います。
MMS計測機器・自動運転システム機器販売等
MMS計測機器本体および関連ハードウェア(MMS関連製品、自動運転システムの機器販売、衛星測位に係る機器販売、その他関連ハードウェア)を、受注に応じて製品仕様を定め、オーダーメイド形式で発注または既製品として仕入れ、納品しています。
売上原価は仕入原価が主で、売上高との差額が売上総利益となります。
その収益は、成果品の納品時に一括計上するのが基本ですが、一定の条件を満たす場合には、原価進捗法による工事進行基準で収益計上を行います。また、MMS本体に対する保守サービスの収益は、保守期間に応じた期間収益として計上します。
MMS
MMSで計測したデータの解析
等を行う後処理ソフトウェア
自動運転バス「Minibus」
ティアフォーが提供する
HDRカメラ
不動産賃貸業の収益モデル
自社で保有するビルを賃貸し、家賃収入を得る不動産賃貸事業を展開しています。
原価は、ビルの維持管理コストを計上し、収益は、毎月の家賃を収益として毎月計上しています。