アイサングループは、4月から第54期の事業年度に臨んでまいります。
第53期は、コロナ渦に加えて世界を揺るがすロシアのウクライナ侵攻を発端とした異次元のエネルギー資源高を皮切りに、国内のあらゆるモノやサービスがインフレに大きく振れたことによって、想定以上のコスト高に見舞われた年度でありました。
また、わが国は先進国の中で生産性や賃金が低いと評されておりましたが、優秀な人材確保への危機感も相交わり、社会全体に賃上げの土壌形成がなされ、生産性の向上を待たずして、あらゆる業種や業界で賃上げが進む状況となりました。
当社グループの主たるビジネスドメインである公共セグメントでは、国土交通省が推進するi-ConstructionやBIM/CIMをフラッグシップに三次元データの利活用が浸透しており、それらのソリューションに対する需要は伸長しております。
他方、モビリティセグメントにおきましては、国内各地で実施された自動運転の実証実験は確実な成果を残し、社会実装に向けた手応えを感じている次第です。
そのような状況の中、第53期は「Investment & Innovation(投資と新機軸)」をスローガンとする中期経営計画の2年目にあたり、特に人財確保と育成を進めてまいりました。そして全社営業の結果、及第点に近い業績を残せたと判断しております。
第54期は、本計画の最終年度となりますので、当社グループの社是であります「知恵・実行・貢献」のもと、「AISAN ONE TEAM」で臨んで参ります。
ステークホルダーの皆様におかれましては、第54期も変わらぬご指導とご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。