当社グループは、1970年の創業来、「測量」に係るシステムの技術発展と共に成長し、測量・不動産登記に関わる多くのお客様の業務効率を向上させる専用ソフトウェアの開発・販売の事業展開を進めてまいりました。その後、2007年に「地理空間情報活用推進基本法」が制定されたのを機に「位置情報」「空間情報」に対する期待が高まる中、当社グループは、その技術を発展させ、準天頂衛星「みちびき」からの測位衛星信号に関連する研究開発を進めるとともに、新たな計測機器として登場したモービル・マッピングシステム(MMS)を用いた事業の展開を開始しました。
現在、三次元データの活用を中心として、当社を取り巻くビジネス環境は大きく変化しております。測量・土木市場においても従来の観測点を一点一点観測する手法から、MMS、UAV、3Dスキャナなど瞬時に三次元データを取得する技術が登場するとともに国土交通省が提言するi-Constructionにおいて三次元データの利活用が推進されております。また、自動車の「自動運転技術」の分野においては、将来のスマートシティや自動運転社会の実現に向けた動きは多方面で進められております。
当社グループでは、「Development & Evolution」を目標に掲げ、新たな中期経営計画をスタートいたしました。引き続き「未来の社会インフラを創造する」企業として、国土強靭化、次世代防災、不動産登記行政といった分野への取り組みとともに、スマートシティ、自動運転社会の実現に向けた活動をおこなっております。今後も、知恵で地理空間情報のイノベーションを実行し社会資産の豊かな発展に貢献すべく、当社の強みである技術を生かした事業活動を進めてまいります。